用語解説
現代の歴史をたどった日本。 文化や娯楽など寛容で自由な国であったが、真国が現れ、なすすべもなく統治下に置かれてしまう。文化が統制されるようになってからは新しいものは作られなくなり、娯楽などは違法なものとして地下に潜ってしまった。 ただ、虐げられる一方で、かつてのサブカル文化を愛する者たちが「アラハバキ」を結成し、文化を取り戻すべく戦いを繰り広げている。
違う歴史をたどった、もう一つの日本。 強大な軍国主義を掲げ富国強兵を突き進む。その方針から現代の日本である「幻国日本」を軟弱なものとしている。幻国を正すために文化に干渉し、娯楽に耽溺(たんでき)するものを「夢想主義者」として処罰する厳しい統治を敷く。 強大な軍である「真誅軍」を従え、技術力も幻国より高い水準にある。
真誅軍の方針に反対した「夢想主義者」たちがサブカルの聖地秋葉原を中心に結成したレジスタンス。 当初からお互いの攻防は激しく、10年前大規模な戦闘が行われた際には、浅草橋一帯が消滅するまでに至った。
アカツキやハヤテ、ムサシ、ヤクモらが所属する真国の軍隊。 人形兵器「伽藍」を操り、幻国の国民を暴力的に統治する。また、逮捕された夢想主義者を強制収容したり、没収した娯楽や文化のアイテムの収集・貯蔵も行っている。
大型の人型兵器。真国は「伽藍(がらん)」、幻国は「ガランドール」と呼ぶ。 適合した人間の「愛する心」「ときめき」に反応して初めて稼働できる。真国は「愛国心」により稼働するが、幻国の電池少女たちは「サブカルへの愛」によるところが大きい。 幻国のガランドールは旧式エンジンを積んでおり、真国では「心魂注入発動機零式」と呼ばれる。動力源となる人間が別に乗り込む必要があり、かつ、その人間の心理状態により起動が左右される不安定さから真誅軍では破棄された。
幻国全土で真誅軍に接収されたマンガ、ゲーム、フィギア、ビデオソフト等のオタク文化資源の事。主に「旧国際展示場」に秘蔵されている。
真誅軍によるオタクの蔑称。
十年前に放送された映像作品。 「地上征服の為に訪れた海底帝国の王子ザバーンは、地上の文化に触れ、愛を知り、正義の心に目覚める。地上の平和を守るため、故郷海底帝国に反旗を翻し、孤独な闘いが始まった!」と言うあらすじ。 普段は14歳の少年「海緒航」として日常を過ごしているが、戦闘時には等身大の変身ヒーロー「海皇ザバーン」となり、更にクライマックスには遺跡に隠された巨神像と合体し「海帝ザバーン」となりゲスト怪獣と戦うのがお約束の一話完結、勧善懲悪の王道作品。 天変事変の混乱の中、ソフト化がされるまえに文化検閲がはじまり、ネット配信番組だったので、視聴者の録画データも存在しない。